続 一 鳥 一 史

一 鳥 一 史

402  オオキアシシギ  浮島 2004,01,16

結果的にはこの年は大当たりの年になった。年が明けると有名HPにオオキアシシギが載っていた。以前に彩の湖でも出現していたが出かけることが出来なかった。今回は即出発することにした。浮島の蓮田と言えば知る人ぞ知る有名なポイントだ。真冬の早朝に水戸街道から取手大橋の手前を右折して直ぐに千葉県から茨城県に橋を渡って入る。こちらは道路は狭いけど車が少ないのだ。銚子や波崎に向かう時にもよく利用する道だ。通いなれた道は近く感じる。あっという間にポイントに到着した。土手の上に車がずらりと並んでいる。ここだな。車を降りると畦にカメラマンが数人並んでいた。少しはなれてデジスコ組がいた。鳥屋さんの朝は早い。鳥屋さんは時間ではない、朝暗いうちに出かけて、明るくなると同時に鳥見となるのだ。真冬でも四時、五時なのだ。夏では二時三時くらいかな。AFS600mmF4(T)とD2H、デジカメを購入して母島から帰ったばかりである。少しは遠慮しながら前のほうに行くとおじさんはフイルムが切れたと言って下がった。チャンスだ。一番前にカメラをセットした。薄く氷の張った蓮田はハクセキレイ、タカブシギ、オオキアシシギが行き来している。時々別の田圃に移動しながら。たった一度の大接近だったが、デジカメの連写の強みだ。Jpeg,Large fine 4MGpixで1Gマイクロドライブで400カットも写せるのだ。36枚撮り10本以上に相当する。一枚一枚丁寧に撮ることも必要だがワンチャンスに5-10押しているとそんなに十分だとも言い切れない。同じカットを何枚も撮るよりも違う状態を写したたくなるのだ。餌を捕る、飛び立つ、羽を伸ばす、休む、喧嘩をするなどなど色々な表情がそこにはあるのだ。一時間ほどで別の少し離れた蓮田に移動した。皆、引きつられていく。デジスコ、デジビデオ、カメラ、バーダーがおもいおもいの所から見ている。昼の弁当になった。隣り合わせた見知らぬ人から大きなイチゴをどうぞと貰ってしまった。バーダーは皆心優しいとは限らないがそんな人と出会うのもまた楽しいものだ。そんな人になれたら良いとも思う。

408  クロアシアホウドリ  苫小牧航路  2004,06,16

409  ギンザンマシコ  旭岳  2004,06,27

初めての道東行きの昨年は原生花園などの下見をしたようなものだった。そして二回目の道東行きでは幸先が良く航路で色々な鳥が出てくれた。数はそんなに多くは無いが一段と大きな鳥はクロアシアホウドリだ。航路で一日中頑張っていると10個体は出現してくれた。この年は原生花園の花がどこでも満開だった。帰りの行程で立ち寄った大雪山の旭岳ではギンザンマシコ♂♀を観察することができた。この年の行程は以下のようなものである。苫小牧港・然別湖・釧路シトラル湖・春国岱風蓮湖・野付け半島・養老牛・小清水原生花園・紋別・浜頓別・旭岳・富良野・苫小牧。二週間の行程だ。旭岳のギンザンマシコと然別湖のナキウサギは舳倉島でお会いしたビデオのSさんと豊橋の鳥の写真で有名なYさんから教えていただいた。そして、旭岳の帰りには駐車場でまたまたお会いする事が出来たのである。旅の途中からは家内の幼馴染が同行して本当に面白い旅になった。面白くなければ旅ではない。旅は面白くしなければならない。それは企画と事前調査があって初めてハプニングが生まれてくる。その土地で会う風景・人・鳥・花自然現象・食べ物・温泉・道中・道の駅・動物・お天気・時間・朝日・夕日・鳥の声・暗闇・静寂・満天の星いろいろなことに出会うから。感動がうまれてくる。そして、又次の旅への思いを馳せるのである。一歩外に出ていつも新しい何かを求めて歩いてみよう。ギンザンマシコは展望台めぐりをしているとバーダーが何人かいた。そこで粘ることにした。何時間待ったのだろう。突然ハエマツの中のナナカマドの白い花にギンザンマシコが止まっていた。近くのハエマツにも止まっていた。やっと念願の鳥に会えることができた。知床峠でも見られるというので毎年寄ってはいるが会ったことは無い。タイミングが悪いのだろうか。一度は大雨、今年は大雪で夜間通行止めなど色々と気象条件が変わってしまう。この年はいろいろな方ともお会いして収穫の多い旅だった。2005,08,30コモンシギは抜けたと言う。

403  ワキアカツグミ  市川市果樹園  2004,01,25

メールが来た。市川市の果樹園にワキアカツグミが来ている。果樹園なので個人的には絶対に入る事は出来ないと言う。土曜日と日曜日に時間限定で見るチャンスがあるという。松戸市のITOさんからのものだった。そして見られる距離が遠いのでカメラは無理ですとのコメントがついていた。早速プロミナとデシカメを持って指定された時間に出かけてみた。駐車場には既にバーダーが100名ほど集まっていた。土日とも同じような人数だと言っていた。昨日は果樹園に入ると直ぐに見られたと言う。今日はどうだろうか。今日は男組と女組に分けた。そしてレディーワーストで果樹園に入っていった。見られたら直ぐに交代することになっていた。男組は顔見知りと旧交を温めていた。ところが、一時間以上も帰ってこないのだ。もう既に昼近くなっていた。企画・運営してくれた幹事さんが迎えに来た。車一台がやっと通れそうな農道を曲がっていくとお屋敷があり、広い竹やぶと果樹園があった。いかにも小鳥が越冬して居そうな環境だ。出現すると思われる果樹園にはビニルテープが張られていた。ここから先は立ち入り禁止だ。果樹園の奥にシロハラ、アカハラが餌を漁っていた。肝心のワキアカツグミは出てこない。暫くするとざわめいた。どうやら見えたようだ。50人も横一列に並んでいると全ての人が見渡せるような草原ではない。ワキアカツグミは他のツグミに追われてあちこちを移動する。木に止まる。見えた。地面では忙しく動き回っていた。三時を周って日が傾いていた。デシスコも初心者だから上手く入らない。今日は観るだけに徹した。久し振りの顔に会って懐かしかった。このような形式の観察会は今後の珍鳥公開に一石を投じたものである。珍鳥を一部の人だけで見て非公開にする。それも一理ある。しかし、バーダーなら一度や二度は情報公開によってライフリストを増やしたことがあるだろう。そして、珍鳥の発見者になった場合にはどう行動するか。そして、鳥を見に行く人のモラルとマナーで行動して欲しいものである。自分だけ見て満足する。そして、大勢が集まるのは鳥に負荷がかかるからいやだという善人のような発言も変な話だ。鳥は鳥でいやなら逃げるだけと思うのだが。鳥友の輪は全国、いや世界の輪なのだ。ワキアカツグミの綺麗な絵葉書を頂いて帰った。ありがとうございましたITOさん。

411 ウミガラス  天売島

何度目かの道東行きは時計回り・反時計回りになっていた。時計回りの年は始めから天売島へ向かっていた。民宿に二泊して夜の天売島のウトウの帰巣を観察した。昼は海上に濃い霧がでなければ観光船がでて海鳥やアザラシなどを見せてくれる。その日は運よくウミガラスが海上に浮かんでいるのを観ることができました。2010,07ノルウエイ・フインランドに出かけた。そこの島はウミガラス、ツノメドリのパラダイスだった。

一鳥一史を見るライフリスト300-401

404  コウライアイサ  西那須野 赤田調整池 2004,01,30

1986,02に写真週刊誌フライディかフォーカスの表紙にコウライアイサ初記録が報じられていた。衝撃的な写真報道だった。岐阜県木曽川の場所を何度も調べた。電車での行程、車での行程を調べつくした。それから何度かコウライアイサが連続して観察されていた。最近でも某HPに島根県の某河川に出現している。また函館の五稜郭に出現したことも話題になっていた。2003年末から川口市のS田氏からの情報でコウライアイサがいるとの情報が入ってきた。観察するにはいろいろと制約が有りそうだった。かなり以前にS田氏は初めて飛島に同行させて頂いたのである。それ以来、民宿・冶衛門は長いお付き合いさせて頂いている。久し振りにS田さんが南埼葛飾支部の観察会に参加された。この冬は沖縄県にバライロムクドリ、タカサゴクロサギ、オリイモズが出ていた。これを見に行かれたと話してくれた。ついでに山原でヤンバルクイナを見てきたと言う。その時の写真を頂いた。益々、鳥見が盛んになっていくことを願っている。年が明けて母島のメグロ、浮島のオオキアシシギ、市川市のワキアカツグミなど毎週忙しかった。そしてコウライアイサを見てきた人がワキアカツグミを見に来ていた。草加市のS木君、松戸市の鳥の講師をされている知人I村さんのお嬢様。お二人から詳細に現地の情報を入手することができた。情報は又聞きでは駄目なのだ。見てきた人からの超級の情報だった。一番寒い時期に出かけてみた。赤田調整池をネット地図で調べておいた。カーナビだから簡単だった。現地に到着すると広い駐車場がある。タワーが見えた。そこからバーダーが来た。尋ねるとこの先らしいと話して車を移動した。そして我々もその車に付いて行く。事務所があり、そこで住所氏名電話を記入して調整池に登った。既に何名かのバーダーが来ていた。話の通り遠いところに居た。浮いている時には脇腹に独特のウロコ模様がありカワアイサよりも小さかった。800mmにテレコン2倍で四脚で撮影した。水から上がると首を縮めて寝てしまう。そうすると識別不能になってしまう。今日で三回目だが天気に恵まれずに撮影できないという人もいた。我々も一時間ほどで昼ごはんを食べて帰路についた。もう一度♂を見たいと思う。

405  カナダカモメ  銚子港  2004,02,21

カナダカモメが銚子で観察されたのは1987,03とフィールドガイド日本の野鳥の初記録のページに記載してある。冬のカモメのシーズンには一度は訪れてみたい銚子のカモメである。そして出かけるたびに港の側にある売店で地の魚を買って帰るのが常である。サンマ、アジ、イカ、タコなどを仕入れる。昼飯もどこかの食堂でイワシ丼や刺身定食などで済ませる。前の車いすずのビッグホーンを買ったばかりの15年ほど前に銚子で鳥を見てから定食屋で刺身定食を食べた。そして波崎の漁港で野宿した。夜中から朝にかけて雨になってしまった。夜明けの鳥の写真を撮るために出かけたのだが早々に引き上げたのを思い出した。そして、昨年のカモメシーズンも終わりに近づいたころに出かけてみた。やはりアドバイザーが居なければ不安である。だから土曜日にでかけた。現地に到着するとバーダーが数名いた。尋ねるとそれらしい個体が居ます。と返ってきた。早速カナダカモメとご対面だ。周りのセグロカモメよりも背が低い。そのうち座ってしまった。識別不能だ。まだまだ修行が足りない。このシーズンはクロワカモメも来ていたが会うことは無かった。そして秋のコスタリカのついでに立ち寄ったカリフォルニアの浜でクロワカモメとご対面した。今度、銚子で会ったら直ぐにわかると思う。今度の冬には出かけてみたい。2005,08,25台風11号が紀伊半島沖200kmにあり北上中。

406  シマゴマ  粟島  2004,05,16

今年の春は正月からライフリストがこれまでの五年から六年分を一気に短縮したようなものだ。初めての春の舳倉島は連休前の一週間と決めた。民宿の土曜日はシーズン中は満員になっている。だから土曜日に移動日として輪島市に出かけて行く。輪島で一泊。そして舳倉島に入るのは日曜日から金曜日までだ。土曜日は我々は舳倉島を引き上げることになる。輪島から一時間ほど移動して国民宿舎などの公共の宿を利用する。価格の割には設備が整っている。料理の追加はしたことは無い。それでも満腹になるほどの料理が出てくるし席についてから温かい料理が運ばれてくる。昔のようにサシミも天婦羅も席に置いてあるような宿は存続はできないことを知っているのだ。初めての舳倉は前年の秋に訪れたが特に珍しい鳥との出会いは無かった。久しぶりの連休前の春の渡りは普通種の数と種類は最高に面白い。そしてこの春には粟島、飛島と島のはしごをすることになった。その為に時間差が生じた。舳倉島に入ってから粟島、飛島の旅が終わるのは約一ヶ月後になっていた。鳥の種類が変わり個体数が激減する。しかし種類数は変わらない。所謂、珍鳥がどんどん入ってくる季節だ。舳倉島でビテオで有名なSさん。写真家の豊橋在住で郷里の大先輩Y先生が同宿していた。そこでシマゴマの声を教わった。コマドリの鳴き声をか弱くした音だという。そして連休後に島に入ってくるというのだ。粟島と飛島の竹藪からヒュルヒュルヒュルとか弱い声がなんども聞こえてきた。こんどは姿を見たいものだと2005年の連休後の5月中旬に舳倉島に入った。シマゴマがでているとの話は聞いていたが場所が特定できなかった。それよりも大好きなムギマキやチャバラゲラなど初記録が出てしまったので島中大騒ぎだった。このチャバラゲラはムギマキの出る松の木に焦点を合わせていたら突然フアインダーに入ってきたのだという。初めての舳倉島で初めでのデジカメデビューだと話していた。ビギナーズラックだな。島には飽きるまで毎回時期をづらして訪問したいと思っている。2005,08,26昨夜は台風11号の暴風雨だ。起きると西北風になっていた。ゴミだしの帰りに西風で立ち止まるほどの暴風だった。まだ雨戸を開けていない。

407  シマノジコ 2004,05,16  飛島

四月から始まった島のはしごもいよいよ最後の島、飛島に入った。粟島を午前中に出て車で北上する。途中の道の駅で休みながら。酒田港からフェリーの乗る。途中の航路にはアカエリヒレアシシギが浮いていた。イルカがフエリーの左右に散って行く。鳥海山が見えていた。フエリーには民宿のおやじさんが乗っていた。このフエリーから見る鳥海山が一番良い姿だ言っていた。島の住人が言うのだから間違いないだろう。島には一時間半で到着する。島の周囲の小島はどこもウミネコだらけだ。繁殖の真っ只中にある。久し振りの訪島だ。早速、民宿に入り荷物を預けて機材を準備してからゆっくりと歩き始めた。観光協会の二階に伝言板がある。ここには鳥情報が書いてある。覗いて見るとシマノジコが入っていると書いてある。一の畑から歩いた。天気は下り阪になっていた。流石にこの時期は個体数が激減している。やたらと多く目のするのはマミチャジナイだ。学校の校庭に何羽も居た。そしてヘリポートの畑で聞きなれない小さな声でチッチッチッと鳴いた。まさかのシマノジコだった。♂2+1が確認できた。島に居る間は毎日観察する事が出来た。島では海草のアラメを採り、茹でて、天日干しをしていた。乾燥した海草は水に戻して炒め物で食べる。地元の売店でしか入手できない。それほど少ない収穫量なのだ。二日目は朝から雨になった。昼ご飯は飛っ子ラーメンが美味しいと教えてくれた。飛び魚の出汁で醤油味だ。又食べたくなる昔ながらのラーメンの味がした。初めて飛島に来てから何度目になるのだろうか。夜行バス、電車そしてマイカーでの初めて旅は予想以上の収穫だ。島のはしごはエネルギーが要るからそうそう毎回は出来そうに無い。島に入ると帰りたくないと思うのは私だけだろうか。春は桜、菜の花、藤の花などが咲き乱れて華やかな季節を迎える。秋にはもの悲しいと思うのはどうしてだろう。粟島や飛島に住み着いてしまいたいと思ったことが何度もある。それほど島の人たちは素朴で親切心で一杯である。今年の春は海外に出かけたので島に出かけるチャンスが無かった。次の機会は必ず行ってみたいと思っている。鳥の渡りの季節は本当に短いものだ。2005,08,28台風13号が西に進んでいる。

410  ケイマフリ  落石漁港 2004,06,19

道東の旅は見るところが沢山あって日数が足りなくなってしまう。だからいつも釧路湿原には入らないで真っ直ぐに根室地区に入ってしまう。漁港巡り、原生花園巡りそして岬巡りになってしまうのだ。花を見て鳥を見ると本当に癒されるのは私だけではないだろう。どこの原生花園にも多くの観光客やバーダーが多くカメラマンが特に多いのである。タンチョウのように大きくて誰にでもわかるような鳥は見つけると車から降りてシャッターを必ず押して行く。小さな鳥でも直ぐ側で囀っているとあれは何の鳥ですかと尋ねてくるのだ。それだけに花の咲くところでは鳥に関心があるのだ。ましてやフイールドスコープでノゴマ、ノビタキ、コヨシキリなど一箇所で囀るところを覗いたら本当に感激してしまうのだ。この時期の道東の海鳥はカモ類は殆どいない。ウミネコの繁殖、霧多布のエトピリカ、ウトウ、ウミウ。天売島のウトウとウミガラス、ウミネコ、セグロカモメ、ヒメウ、ウミウ他の繁殖だ。天売島の観光船に乗るとほぼ海鳥を見ることが出きるのだ。ただし、運が良ければの話である。この年は落石漁港で運良くケイマフリが出てれたのである。2005,08,30暑いが湿度が少ないので過ごしやすい。