古代北インドに興隆した有力な国家群。
初期の仏教教典に「十六大国」と書いてある。
- マガダ
……ガンジス川流域のパータリプトラを首都とする王国。前6世紀にシャイシュナーガ朝のアジャータシャトルがヴリジを併合し、インド随一の強国に。
- コーサラ……首都シュラーヴァスティー(舎衛城)。強大な王国で、マガダ王国と争った。
- ヴァツァ……ガンジス川上流のカウシャンビーを首都とする王国。
- アヴァンティ……西インドの大国として東のヴァツァ、マガダに対抗した王国。首都はウッジャイニー(今のウージャイン)。
- ヴリジ……共和政の大国。マガダ王国北方に位置し、前6世紀にシャイシュナーガ朝マガダ王国に征服される。
- ガンダーラ……現在のアフガニスタン北西に位置する。
- アシュマカ……ガンダーラ国の南東に位置。
- カンボージャ……ガンダーラ国の北東。
- クル……パンチャーラ国の北西、カシュミール方面にあった。
- パンチャーラ……コーサラ国の北にあたる。
- シューラセーナ……今のデリー近辺。
- マツヤ……シューラセーナ国の南西。
- チェーディ……ヴァツァ国の南。
- カーシ……コーサラ国の南。
- マラ……コーサラ国の東。
- アンガ……ガンジス川下流に位置。
ブッダの時代には、これらのうち、(1)マガダ、(2)コーサラ、(3)アヴァンティ、(4)ヴァツァの4大王国と、共和政のヴリジが勢力を持っており、残りは他に服属しているに過ぎなかった。
これら16の諸国は最終的にはマガダ王国に統一される。
ヴリジがマガダに征服されたことは記録に残っているが、他のコーサラ、ヴァツァ、アヴァンティがどのように征服されたかは明らかでない。
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