フェルマーの定理
Fermat  c.1650
〔別ウィンドウ表示〕
 フランスの数学者ピエール・ド・フェルマー (1601〜1665) が、古代ローマ時代のギリシア人数学者ディオファントスの数論の訳書の余白に書き込んだ数論上の定理。

 次の二つがある。

  1. 小定理……整数θが素数ρの倍数でなければ,θρ-1−1はρで割り切れる。
  2. 大定理(最終定理)……nが2より大きい自然数ならば,xnynznとなる整数xyzの組は存在しない。
 特に最終定理の方は、近代整数論の出発となる重要な定理だが、証明が残されていなかったため、その後350年間に渡り数学者を悩ませることとなった。
 nが特定の数のときは証明されていたが、一般的な証明が与えられたのは1995年である。

1960年代  「谷山・志村予想」
 1950年代に谷山豊・東大助教授 (1927〜1958) が着想した予想を、共同研究者の志村五郎・米プリントスン大教授が定式化。
 有理数 (分子分母共に整数から成る分数、但し分母≠0)を係数とする方程式が表す楕円曲線は全て、非常に美しい対称性を持つ「保型形式」という関数に結びつく、というもの。
 これはフェルマーの最終定理を拡張したものと考えられる。

1995
 米プリンストン大学のアンドリュー・ワイルズ教授は、「谷山・志村予想」が一部の楕円に対して成立することを証明する形で、フェルマーの最終定理の一般的証明に成功。

1999年7月18日
 米ハーバード大のブライアン・コンラッド助教授、リチャード・テーラー教授ら4人の米仏研究チームが、楕円曲線の対称性を保証する「谷山・志村予想」を完全証明したらしいことが分かる。
 ちなみにテーラー教授はワイルズ教授の証明を手伝った人物。
(『日本経済新聞』1999年7月19日朝刊)
前ページに戻るよ 歴史用語インデックスへ

©1998 早崎隆志 All rights reserved.
更新日:1999/11/10

ご意見・ご希望きかせてね eden@uninet.net.id