ミール
mir
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 ロシア語で「農村共同体」を意味し、ロシア的な農民共同体を指す。ロシア革命前の村会をいうこともある。
 古くから存在した農村の自治組織で、各戸の家長が出席する会合 (スホード) でミールの頭、つまり村長が選ばれ、土地割付や租税の割当等を行った。

 「母なる大地」への独特の信仰に基づいて、およそ土地は神から与えられたものであり、勝手な私有は許されないと考え、土地を共有して皆に平等に分配。
 「ミール (村) 中から一本ずつ糸を出せば、裸のものにシャツを作れる」ということわざでも分かる通り、相互扶助にも熱心。
 19世紀になり年に出稼ぎするようになっても村の出身者はミールと縁を切ることが出来ず。

 「スラボフィール (スラヴ主義者) 」たちはミール共同体を理想化し、「ザパトニキ (西欧派) 」のゲルツェンも、西欧への幻滅からミール制を基にした社会主義を主張。

 1870年代にはミハイロフスキーら若い運動家は「民衆の中へ (ヴ・ナロード) 」をスローガンに農村へ出向き、ミールを基盤とする農村社会主義の実現を説き、「ナロードニキ」と呼ばれた。

 しかしながら、ミール共同体はロシア革命で消滅した。

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©1999 早崎隆志 All rights reserved.
更新日:1999/05/08

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