パロディ・ミサ
missa parodia [羅]/ messa parodia [伊]/ messe parodie [仏]/ Parodiemesse [独] / parody mass [英]

 既存のポリフォニー楽曲から素材を借用して作ったミサ曲のこと。

 中世以来の「定旋律ミサ」がメロディーだけの借用なのに対し、パロディ・ミサの場合は旋律のみならず、対旋律、経過楽句、リズム型など、あらゆる要素を借用してきて、改作する。
 オリジナルはモテトゥス、シャンソン、マドリガーレなど聖俗を問わず、自作でも他人の作品でも構わない。
 この技法は特にローマ楽派を中心に16世紀中〜後期に流行った。パレストリーナのミサ曲など、その半数がパロディ・ミサだと言われる。

 現在のように芸術のオリジナリティが尊重され、著作権が厳しく管理される社会からは想像も付かないが、ルネサンス以前の社会では「パロディ(もじり)」の手法は芸術の主要な表現方法の一つで、既成の楽曲から旋律や歌詞、構成法などを借用し、作り替えることが「作曲」だと考えられていた時代があったのだ。

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更新日:2002/03/30

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