インドネシア・ポップス小事典
 
  Dewa 19  
  【デワ19 (スンビランブラス) 】  
顔写真orジャケ写

[プログレッシヴ・ロック/オルタナティヴ・バンド]

ロゴ
 歯切れ良いロックで若者に絶大な人気を誇るオルタナティヴ系・バンド。GIGIスランクと並ぶ「インドネシアの3大ロック・バンド」の一つに数えられる。
 ポップス・バンドでありながら、プログレ色も強い。その一方で、ロマンティックなラヴ・ソングを歌わせてもうまい。ヘヴィなサウンドからアコースティックなナンバーまで、幅広く演奏する。
 インドネシアのロック・バンドの中でも音楽性、楽曲のクオリティ、共にピカ一であり、そのロックサウンドの完成度は極めて高い。

 1987年に結成。
 途中メンバーの入れ替わりがあったが、中心的な役割を果たしていたのはキーボーディストのアフマッド・ダニ。曲を書くのは主に彼。また最近は他のミュージシャンにも曲を提供している。
 メンバーが5人に戻った1997年には「Pandawa Lima」でインドネシア音楽大賞アルバム大賞を受賞。

 だが、ポップ・ロックとしての完成度の高さが、逆に今後の路線を巡るメンバー間の対立を激化させたらしく、バンドはその後長い沈黙期間に入る。
 それまでの活動はプログレやオルタナなどの要素を大胆に取り入れてはいたが、所詮ポップ・ロック・バンドの域を出るものではなかった。だがアフマッド・ダニらはさらにプログレ・ロックの方向に一歩踏み出すべきと考え、他のメンバーとの確執を招いた。
 結局、リード・ヴォーカリストのアリ・ロッソ (Ari Lasso) 、ドラムスのウォン・アクサン (Wong Aksan)、ベーシストのエルウィン・プラセトヤ (Erwin Prasetya)が脱退。
 解散の危機もささやかれたが、この間アフマッド・ダニは、ギター奏者 Andra Ramadhan とハード・ロック・バンド「Ahmad Band」を率いて活動。これを通じてダニは今後の方向性を固めた。

 そして西暦2000年、ダニは長い沈黙を破り、グループ名を「Dewa 19」から「Dewa」に変え、通算5枚目のニュー・アルバム「★★★★★」をリリースすることで新生「Dewa」の門出を祝った。
 ダニ以外の新メンバーは次の通り。

  • Elfonda "Once" Mekel (ヴォーカル)
  • Andra Ramadhan (ギター)
  • Wizztyo Nugros (ドラムス)

 今後は以前よりもハードなロックの王道を目指すようだ。


= 主なヒット曲 =

 ヒット曲は多い。

  • Aku Disini Untukmu (ぼくは君のためにここにいる)
  • Kirana (美女) (曲:アフマッド・ダニ/Erwin Prasetya) ……独特のサウンド。
  • Cukup Siti Nurbaya
  • Kamulah Satu Satunya
  • Cinta 'kan membawa mu kembali (愛はお前を戻ってこさせるだろう) (曲:アフマッド・ダニ……ほとんどキーボードのみの伴奏によるバラード。デイヴ・グルーシンなどフュージョン系を思わせるサウンド。
  • Kangen
  • Satu Hati (Kita Semestinya)
  • Aku Milikmu (君はぼくのもの)
  • Elang
  • Persembahan dari Surga
  • Satu Sisi

〜 主なアルバム 〜

  1. Dewa 19 (1992) ……9曲。
  2. Format Masa Depan (未来のフォーマット) (1993) ……11曲。
  3. Terbaik Terbaik (ベスト中のベスト) (1995) ……11曲。「Cinta 'kan membawa mu kembali」を含む。製作・販売:Delta Production
  4. Pandawa Lima (1996) ……11曲。音楽会社の発表では売上60万本。「Kirana (美女)」が1997年3月のヒット・チャートにNo.1でチャートイン。
  5. The Best of Dewa19 (1996) ……Dewa19名義の最後のアルバム。「Dewa 19」(1992) から「Pandawa Lima」(1997) までの4作を網羅したベスト盤だが、新曲2曲を含み、特に最後の「Persembahan dari Surga」は本格プログレ・ハード・サウンド。 AQUARIUS APC AQM9186-2
  6. ★★★★★ (Bintang Lima) (五つ星) (2000) ……新生「Dewa」の初アルバム。「ロック」あるいは「プログレ」色がかなり前面に出ている。弦楽合奏のみで始まった第1曲「Mukadimah」から休みなく続く第2曲「Roman Picisan」など、ポップさを失わないまま、堂々たるプログレッシヴ・ハード・サウンドをも構築していると言える。オーケストラ編曲の第一人者エルウィン・グタワが協力。 AQUARIUS APC AQM9189-2

<ホームページ・アドレス>
http://www.kampoeng.co.id/dewa19 (英語・インドネシア語)
http://www.geocities.com/Broadway/8878 (インドネシア語)
http://members.tripod.com/~Dewa_19 (インドネシア語)

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©2000 早崎隆志 All rights reserved.
更新日:2000/10/08

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